ビットコインが再び流入：1日で9億8500万ドル、累計600億ドル以上

Bitcoin ETFは2025年10月3日に合計9億8,508万ドルの純流入を記録し、5日連続でプラスの流入が続いています。

強い機関投資家の需要により、累計純流入は600億5,000万ドルに達しました。

SoSo Valueのデータによると、Ethereum（ETH）の現物ETFもこれに呼応し、2億3,355万ドルの日次流入を記録し、こちらも5日連続でプラスの流入となりました。

主要な暗号資産ETFカテゴリの両方で買いが同期して進む中、Bitcoin（BTC）は12万2,000ドルを上回って安定し、9月の10万7,000ドルへの調整後も強さを示しています。

個別ETFのパフォーマンスは幅広い需要を示す

10月3日のBitcoin ETF流入は、単一商品への集中ではなく、複数のプロバイダーに分散されました：

• BlackRockのIBITが日次流入7億9,155万ドルでトップ
• FidelityのFBTCは6,958万ドルを集める
• Ark & 21SharesのARKBは3,548万ドルを記録
• VanEckのHODLは2,604万ドルの流入
• BitwiseのBITBは2,403万ドルを追加
• GrayscaleのBTCは2,011万ドルを獲得
• GrayscaleのGBTCは、過去の流出傾向にもかかわらず1,829万ドルを記録

週間データは現在のトレンドの強さを裏付けており、10月3日までの1週間でBitcoin ETFは32億4,000万ドルを集めました。

これは、9月26日に終了した前週の9億250万ドルの流出からの反転を示しています。

この5日間の連続プラスは、9月30日から続く一貫した日次流入のパターンに沿っており、この日は4億2,996万ドルの流入がありました。10月1日と2日には、それぞれ6億7,581万ドルと6億2,724万ドルが記録されています。

過去のパターンは9月の底値形成を示唆

アナリストのTed Pillowsは、Bitcoinが通常9月に底を打つという過去のパターンを指摘しました。

2016年以降、Bitcoinは9月に7回底値を形成しており、先月の約10万7,000ドルへの下落が今回のサイクルの安値となった可能性があります。

Bitcoinは9月の安値から12%上昇しており、調整局面が終了したという仮説を支持しています。

Tedは、この過去のパターンからBTCが再び10万7,000ドルを下回る可能性は低いと示唆しました。

アナリストのKamran Asgharは、次の主要な水準として13万3,000ドルをターゲットとするブレイクアウト形成を特定しました。このセットアップは、現在のサポートレベルが維持されれば、価格が史上最高値に向かって上昇する可能性を示唆しています。

10月3日のBitcoinおよびEthereum ETF流入の急増は、現在4日目となる米国政府のシャットダウンへの懸念の高まりも一因となった可能性があります。

政治的不確実性は、投資家を暗号資産のような代替資産に向かわせることが多く、特にこれがよりハト派的なFRBへの期待を高める場合に顕著です。

労働市場データの弱さや、Bitcoinの典型的な「Uptober」ラリーといった季節的トレンド、ETFを通じた機関投資家の採用拡大と相まって、シャットダウンはより広範な強気要因の中で触媒として作用したと考えられます。