詐欺容疑者が投資家から1億1200万ドルを調達後、ポンジスキーム型の支払いを実施

米国証券取引委員会（SEC）は、詐欺的な証券提供、投資家資金の不正使用およびポンジ・スキームへの関与の疑いで3名を提訴しています。

SECは声明の中で、 Retail Ecommerce Ventures LLC（REV）の共同創設者であるTaino LopezとAlexander Mehr、そして同社の最高執行責任者（COO）であるMaya Burkenroadに対して 訴訟を提起したことを発表しました。

REVの主な事業は、ブランド認知度の高い経営難の小売企業を買収し、それらをeコマース専業のビジネスに転換することです。同社はその後、リテーラーブランドの持株会社および管理者として機能します。

SECの 訴状によると、被告らは2020年4月から2022年11月までの間に、詐欺的な証券の提供および販売を通じて約1億1,200万ドルを調達したとされています。これらの証券は、REVの8つのポートフォリオ企業、すなわちBrahms、Dress Barn、Franklin Mint、Linens ‘N Things、Modell’s Sporting Goods Online、Pier 1 Imports、RadioShack、Stein Martによって発行されました。

被告らは、年率最大25%のリターンを約束する無担保債券および月間優先配当が最大2.083%となる株式（メンバーシップユニット）の形で証券を販売し、REVリテーラーブランドの前身企業の買収および追加運転資本の調達を目的としていると称していました。

SECによれば、これらの証券提供には、同社のビジネスモデルやリテーラーブランドの成功と収益性、投資家の投資の安全性に関する重大な虚偽記載が含まれていたといいます。

訴状には、

「これらの説明とは異なり、REVリテーラーブランドの一部は収益を上げていたものの、いずれも利益を生み出していませんでした。」

SECは、投資家に分配されたリターンのうち少なくとも590万ドルが、実際には他の投資家の資金によって賄われたポンジ的な支払いであったと述べています。

「成功したビジネスを装うために、被告らは新規投資家の資金や他のREVリテーラーブランドの投資家資金を使って、既存投資家に約束されたリターンを支払うというポンジ・スキームを開始しました。」

証券監督当局はまた、被告らがLopezおよびMehrの個人的な使用のために約1,610万ドルの投資家資金を流用したとも述べています。

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