米国教員組合：上院の暗号資産法案は年金と全体経済を危険にさらす

ChainCatcherの報道によると、アメリカで2番目に大きい教員組合であるAmerican Federation of Teachers（AFT）は、米国上院に対し、暗号資産に関する法案の再考を促しました。同組合は、この法案が180万人の会員の年金を危険にさらす一方で、デジタル資産分野における詐欺や腐敗への対策にはほとんど効果がないと主張しています。

AFTの会長であるRandi Weingartenは、米国上院銀行委員会に宛てた書簡の中で、「Responsible Financial Innovation Act」について、「無責任かつ軽率なものだ」と述べ、「この法案は労働者家庭の年金や経済全体の安定に深刻なリスクをもたらす」と指摘しました。また、同法案が制定されれば「次の金融危機の土台となる可能性がある」と警告しています。この法案は、上院議員Cynthia LummisとBernie Morenoによって共同提出されました。これに先立ち、アメリカ最大の労働組合AFL-CIOやInstitute of Internal Auditorsも同法案に反対の意を表明しており、消費者保護や暗号資産取引所の健全なガバナンスの確保ができていないと指摘しています。