XRP（XRP）は今週、心理的節目の2ドルを防衛し、月曜の下落後に火曜日には約6%反発した。依然として7月から続く複数月にわたる下落トレンドの中にあるが、2.28〜2.30ドルの抵抗エリアが強気継続のための決定的な分岐点となっている。
XRPは重要な価格エリアに接近
XRPは2ドル直下に形成されたフェアバリューギャップ（FVG）をタップした後、2.17ドルまで反発した。このFVGは11月21日に1.80ドルから急反発した際に生じたもので、この再テストは、広い下落トレンドの中でも割安圏で買い手が依然として機能していることを示唆している。
2.30ドル下での価格圧縮は、主要な分岐点の直下でコイルが巻かれているような状態になっている。
XRP 4時間足チャート Source: Cointelegraph/TradingView
日足終値で2.30ドルを明確に上抜けば、7月以来となるトレンド転換が確認され、次の流動性クラスターである2.58ドルへ向けた明確な上値余地が生まれる。なお、2.34〜2.42ドルのゾーンには売り手側のFVGが存在し、短期的な利益確定が出やすい領域となる。
しかし、2025年のXRPは、極端な流動性ポケット間を一気に移動する強い値動きが特徴で、モメンタムが一度反転すれば中間的な抵抗エリアを上抜けしていく傾向がある。このため2.58ドルはターゲットとみなされる。
相対力指数（RSI）はやや強気寄りで、200期間単純移動平均線（SMA）を回復できれば強力な転換シグナルになる。さらに先物建玉は第4四半期に86億ドルから38億ドルへと急減しており、方向性が出る局面では薄いポジション構造ゆえに急速な値動きが発生しやすい。
資金調達率とセンチメントは分裂
アナリストのペリン・アイ氏は、XRPの資金調達率が引き続きマイナス圏にあることを指摘し、先物市場ではショート優勢の状態が続いていると述べた。価格と資金調達率がともに低下している状況はセンチメントを弱気化させ、構造が変化しなければ2.00〜1.90ドルの再テストが高まるという。
資金調達率が–0.01を下回れば、1.90ドル方向へのシナリオが一段と有力になる。ただし、深いマイナスの資金調達率はショートスクイーズの前兆となることも多い。この場合、短期保ち合いを挟んだ後に2.30ドル突破を試す展開もあり得る。
一方、仮想通貨トレーダーのドム氏は、反転の兆候が出ていると述べる。同氏はXRPチャートの反転から、過去6週間にわたり明確な枯渇パターンが形成されており、トレンド疲労が見えると指摘した。
高値・安値の切り上げがようやく確認され、月次rVWAP（相対出来高加重平均価格）である2.22ドルを回復できれば、2.50ドル圏に向けた強気回転入りを示すシグナルになるという。
ただし同氏は「オーダーブックはスカスカだ。もし転換するなら今だ。このセットアップが失敗すれば、次は2ドル割れを受け入れることとなり、年末はかなり厳しい展開になる」と警告している。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
bitbankで新規口座開設後、1万円の入金でもれなく現金1,000円プレゼント！【PR】
