ビットコイン上場投資信託（ETF）は、11月に続いた厳しい資金流出の末、週間でおよそ7000万ドルの純流入を記録し、小幅ながらも改善の兆しを見せた。
SoSoValueのデータ によれば、過去4週間でビットコインETFからは合計約43億5000万ドルが流出し、純資産は大幅に減少していた。特に11月7日と11月21日の週には、それぞれ12億2000万ドルの資金が流出し、月間でもっとも大きな流出となった。
一方、ビットコインETFは金曜日に7100万ドルの純流入を記録し、ローンチ以来の累計純流入額は約577億ドルに達した。純資産総額はおよそ1194億ドルとなり、ビットコイン時価総額の約6.5%に相当する。
この日、ブラックロックのIBITは1億1370万ドルの流出となったが、フィデリティのFBTC（7750万ドル流入）やARK 21シェアーズのARKB（8800万ドル流入）などライバルETFの強い流入によって相殺された。
Source: SoSoValue
イーサリアムETFも反発
イーサリアムETFも反転し、3週連続の大幅流出を経て、週間で3億1260万ドルの純流入を記録した。
直近3週間では合計約17.4億ドルが流出しており、特に11月14日の週には7億2860万ドルの流出が発生していた。
金曜日には7660万ドルの流入があり、ローンチ以来の累計純流入は129億4000万ドルに増加。米国の現物イーサリアムETFの総資産は191億5000万ドルに近づき、イーサリアム時価総額の約5.2%に相当する。
ビットコインは底打ちが近い可能性
トレーダーのミスター・クリプト氏は、相対力指数（RSI）が売られ過ぎ水準に近づき、クジラがロングポジションを再び構築し始めていることから、ビットコインが短期的な底値を形成した可能性を 指摘している 。これにより、10万〜11万ドルのゾーンへの回復に向かう可能性が高まっているという。
また、ビットワイズ・ヨーロッパのリサーチ責任者アンドレ・ドラゴシュ氏も、現在のビットコイン価格は改善しつつあるマクロ環境を反映していないと述べ、今後大きな上昇余地があるとの見方を示 している 。
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