関係者によると、ハセット氏がFRB（米連邦準備制度理事会）の次期議長の最有力候補となっており、FRBは歴史的な転換点を迎える可能性がある。

ChainCatcherの報道によると、関係者の話では、FRB（米連邦準備制度）の新議長選出が最終段階に入る中、ホワイトハウスの顧問団やトランプ氏の側近の間で、国家経済会議（NEC）ディレクターのKevin Hassett氏がFRB議長の最有力候補となっているという。

匿名を条件にした関係者によれば、もしHassett氏が任命されれば、トランプ氏は独立した中央銀行に自身が信頼する親しい盟友を送り込むことになる。一部の関係者は、Hassett氏がトランプ氏の利下げ方針をFRBに持ち込む人物と見なされており、トランプ氏が長年影響力を及ぼしたいと望んできたこの機関が、歴史的な転換点を迎えていると指摘している。

ただし、彼らは同時に、トランプ氏が予想外の人事決定を下すことで知られているため、正式な指名が発表されるまではすべてが流動的であると警告している。ホワイトハウス報道官のKaroline Leavitt氏は声明で「トランプ大統領が行動を起こすまで、誰もその決定を予測できない」と述べた。Fox Newsのホワイトハウス記者Edward Lawrence氏も、次期FRB議長の選定について現時点でリードする候補はいないと伝えている。

米国の高官の一人は、最終候補者リストはまだホワイトハウスに提出されていないことを確認した。FRB議長および理事の人選は、歴代大統領が中央銀行に最も直接的に影響を与える手段である。トランプ氏は1期目で現議長のJerome Powell氏を指名したが、Powell氏が期待通りのペースで利下げを進めなかったため、当初の決定を深く後悔したという。

Hassett氏は経済政策の分野でトランプ氏と非常に考えが一致しており、両者ともさらなる利下げが必要だと考えている。