DeFiプロトコルBalancerが不正利用された可能性、オンチェーンデータで数百万ドルの流出が確認

DeFiプロトコルのBalancerがエクスプロイトの被害を受けた可能性があり、Lookonchainが引用したオンチェーンデータによると、推定1億1600万ドル相当の資産がそのボールトから流出した模様です。

Etherscanのトランザクションログによれば、Balancerの「0xBA1...BF2C8」アドレスから外部ウォレットへの大規模かつ異常な送金が確認されています。流出した資産には、約6,587 WETH（2,450万ドル）、6,851 osETH（2,690万ドル）、4,260 wstETH（約1,930万ドル）が含まれており、合計で数千万ドル規模の資産がプロトコルのボールトから移動されたことを示唆しています。

Balancerチームはまだ声明を発表していませんが、初期のオンチェーン指標は、通常の流動性移行ではなく、エクスプロイトまたは不正な引き出しの可能性を示しています。Nansenを含む複数のブロックチェーン分析プロバイダーも、これらのトランザクションを疑わしいものとしてフラグ付けしています。

Trading StrategyのCEO兼共同創設者であるMikko Ohtamaaは、初期分析により、原因は不完全なスマートコントラクトチェックにある可能性が高いと指摘しています。彼はXのスレッドで、すべてのBalancerバージョンが影響を受けているわけではないが、古いV2フォークが同じ脆弱性を共有している場合、損失が1億ドルを超える可能性があると述べました。

ブロックチェーンセキュリティ企業のPeckShieldによると、攻撃はBalancerが展開されている複数のチェーンで現在も進行中であり、オンチェーンアナリストのLookonchainは、推定損失がすでに1億1600万ドルを超えていると付け加えました。

BalancerはEthereum上に構築された分散型取引所および自動ポートフォリオマネージャーであり、ユーザーが自己バランス型プールを通じてトークンの取引や流動性の提供を行うことができます。2020年から稼働しているこのプロトコルは、The Blockのデータダッシュボードによれば、Ethereumだけで3億5000万ドル以上の総ロックバリューを保持しています。

オンチェーン盗難の噂を受けて、BalancerのネイティブトークンBALの価格はThe Blockの価格ページによると4%以上下落しました。

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