MetaMask LINEA報酬プラン、長期ユーザーから反発

MetaMaskは、待望のトークンローンチを前に、LINEAトークンで3,000万ドル以上に相当する新たな報酬イニシアチブを発表しました。

このプログラムでは、参加者向けに構造化されたポイントシステムが導入されます。ユーザーの取引行動やMetaMaskエコシステム全体でのエンゲージメントに基づき、報酬の受給資格が決定されます。

MetaMaskの計画中の報酬プログラム

最近のGitHubのコミットによると、MetaMaskは「Ways to Earn Rewards」機能をプラットフォームに静かに統合しましたが、まだ公開されていません。

ドキュメントによれば、ユーザーはスポット取引で100ドルごとに80ポイント、パーペチュアル取引で100ドルごとに10ポイント、過去の取引量1,250ドルごとに250ポイントを獲得できます。

gm foxes 🦊はい、報酬プログラムが間もなく登場します。👀これまでに見聞きした詳細は、実際にローンチされる内容を示すものではありません。実際のMetaMask Rewardsプログラムがどのようなものになるか、少しお話ししましょう。このプログラムでは、紹介報酬やmUSD…

— MetaMask.eth 🦊 (@MetaMask) 2025年10月4日

さらに、LINEAネットワーク上で行われたアクティビティはポイントが2倍になります。これは、MetaMaskがConsensysが支援するレイヤー2プロトコルであるLINEAへのクロスチェーンインタラクションを促進しようとしていることを示しています。

しかし、このアプローチは暗号資産コミュニティ内で賛否が分かれています。一部のユーザーは、MetaMaskが公平性よりも手数料の生成を優先していると主張しています。

XのユーザーTacoは、MetaMaskは「シンプルなエアドロップで皆を幸せにできたはず」と述べ、ポイントプログラムを「人々に高い手数料を支払わせる愚かなシステム」と呼びました。

また、別のインフルエンサーは、何年も運営してきた後に報酬システムを導入するプラットフォームは、インセンティブが一般的になる前から支えてきた忠実なユーザーを疎外するリスクがあると不満を述べました。

しかし、MetaMaskはこのプログラムがイールドファーミングの仕組みとして意図されていないことを強調しました。同社は、これは最終的にネイティブトークンのローンチと連動する長期的なコミュニティ報酬システムであると説明しています。

また、長期ユーザーには、展開の一環として特別な特典が提供されることも保証しています。

セキュリティ懸念の浮上

報酬プログラムのローンチは、MetaMaskの新しいGoogleアカウントログイン機能に関する一連のセキュリティ懸念と同時に発生しました。

10月3日、ブロックチェーンセキュリティ企業SlowMistの共同創設者Yu Xiangがこの問題を発見し、警鐘を鳴らしました。

彼は、MetaMaskにインポートされたニーモニックフレーズやプライベートキーが暗号化され、ウォレットサービスプロバイダーのサーバーに自動的にバックアップされる可能性があることを発見しました。

正直、非常に驚きました。GoogleアカウントでログインしたMetaMaskが、手動でインポートした他のウォレットのニーモニックフレーズ/プライベートキーまでクラウド同期してしまうとは思いませんでした…もしGoogleアカウントが侵害されたら、全てが危険にさらされます。このリスクは予想外でした @MetaMask https://t.co/YtTmgFebab pic.twitter.com/ZxOsOVI0T9

— Cos(余弦)😶‍🌫️ (@evilcos) 2025年10月3日

彼によれば、Googleアカウントが侵害された場合、ユーザーが危険にさらされ、ウォレットが全て失われる可能性があるため、これは重大なリスクをもたらします。

「Google/Appleの方法でMetaMaskにログインした場合、その中のニーモニックフレーズ/プライベートキー（後からインポートしたものも含む）は、デフォルトでMetaMaskのweb3auth[.]ioサーバーに暗号化されてアップロードされ、復号にはGoogle/Apple認証の通過と正しいウォレット解除パスワードの入力が必要です」と彼は述べています。

MetaMaskのセキュリティリードであるTaylor Monahanは、コミュニティの不安を認めつつも、このシステムのアーキテクチャを擁護しました。

彼女は、暗号化と認証プロセスは見た目以上に強固なセキュリティを提供し、新規ユーザーのオンボーディングを簡素化するのに役立つと述べました。

「最初はよく調べました。[なぜなら]ひどいアイデアに思えたからですが、この仕組みは現状よりも堅牢で、チームは潜在的な落とし穴を十分認識していました。ただし、必ずしも全員向けではありません。上級ユーザーやパワーユーザーは使わなくても問題ありません」とMonahanは説明しました。