要点
予想より強い米雇用統計を受け、ビットコインは株や金とともに下落。
失業保険申請件数が予想を下回り、米ドルインデックスは3週間ぶりの高値に到達。
次のBTC価格目標として11万ドルがますます「可能性が高い」と見られている。
木曜日、マクロ経済および地政学的要因がBTC価格の弱さを煽る中、ビットコイン（BTC）は11万ドルを再訪する「可能性が高い」と見られた。
米失業保険申請件数がリスク資産を全面安に
コインテレグラフ・マーケッツ・プロとトレーディングビューのデータは、ビットスタンプで110,658ドルの新たな直近安値を確認した。
この日の米失業保険申請件数は予想を下回る結果となり、労働市場の弱さが想定ほど深刻ではない可能性を示唆した。
CMEグループのFedWatchツールのデータによると、これにより市場は米連邦準備制度理事会（FRB）による利下げに対する確信を低下させた。
「そして案の定、新規失業保険申請件数はもはや懸念材料ではなくなった」と、資本市場企業カーソン・グループのチーフマーケットストラテジストであるライアン・デトリック氏はXへの投稿の一部で反応した。
その結果、米ドルの強さが急上昇し、米ドルインデックス（DXY）が3週間ぶりの高値を付ける一方、仮想通貨、株、金は下落した。
ロシアのジェット機がアラスカ上空で迎撃されたとの報道の中、ロシア・ウクライナ紛争を巡る不確実性も市場心理を悪化させた。
リスク資産の動向について、取引情報リソースのザ・コベイシ・レターは、株式市場の後退を「当然の」ものだと指摘。「健全な強気相場は一直線には動かない」と論じた。
コインテレグラフが報じたように、株と金はそれ以前に過去最高値を更新していた。
BTC価格にとって11万ドルが正念場に
BTCの価格動向について、仮想通貨市場分析企業のスイスブロックは、市場が「微妙なバランスの上にある」と警告した。
「ビットコインは11万3000ドルを割り込み、11万2000ドル以下で推移している。11万ドルへの再テストは差し迫っているようだ」と、同社はXのフォロワーに向けて投稿の一部で警告した。
スイスブロックは、BTC/USDが価格レンジの上限を再び試すためには11万5200ドルを回復する必要があると主張した。一方で、11万ドルを失えば、10万ドルの大台への道が開かれることになる。
「11万ドル = マックスペイン。金曜日のオプションを無価値にするため、この価格に到達する可能性が高い」と、間近に迫った175億ドル規模のオプション満期に言及して付け加えた。
強気な仮想通貨の見方は、取引所のオーダーブック（板）の上方にある流動性に焦点を当てている。市場が大幅にショートに傾いているため、価格が上方に「スクイーズ（踏み上げ）」される可能性は一層高まっているように見えた。
「潜在的な清算における圧倒的なショートサイドの優位性を見よ」と、取引情報リソースのザ・キングフィッシャーは独自データの解説の一部で繰り返した。
「$AVAXのショートサイドは未決済の清算の96.2%を占めている。$ETHは78.3%、$BTCは69.4%だ。このようにして清算が積み上がり、スマートマネーはこれが価格を引き寄せる磁石であることを知っている」
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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