主なポイント
- Tetherがさらに10億USDTを新規発行しました。
- 暗号資産市場の時価総額が4兆ドルを突破し、アルトコインがチャートを席巻しています。
- Coinglassの注目すべき指標が、市場の天井の可能性を示唆しました。
米国連邦準備制度理事会（Fed）の利下げの噂による経済刺激への期待から、暗号資産市場では需要が高まっています。
Lookonchainによると、Tetherは9月12日と9月14日に20億USDTを新規発行しました。
Tether( @Tether_to )がさらに10億$USDTを新規発行しました！ https://t.co/pZxsxRfwX4 pic.twitter.com/YXu4GBN2vO
— Lookonchain (@lookonchain) September 14, 2025
新たなUSDTが発行されると、市場に資金が流入していることを意味する場合が多いです。個人トレーダーから大口機関まで、USDTのような主要ステーブルコインを使ってBitcoin（BTC）、Ethereum（ETH）やXRP（XRP）などのアルトコイン、さらには分散型金融（DeFi）分野にも参入しています。
最近の新規発行イベントを受けて、USDTの時価総額は過去最高の1,703億ドルに達し、流通供給量は1,757億トークンとなりました。
特筆すべきは、Tetherが元ホワイトハウスの暗号資産責任者Bo Hinesのもと、米国特化型ステーブルコイン「USAT」を発表したことです。
さらに、Coinglassのデータによると、過去7日間で8億3,560万USDTが中央集権型暗号資産取引所に流入し、過去24時間だけでも2億USDTが流入しています。
これにより、流動性の高いCEXでの買いが加速しています。
すべてが強気、ただし一つの重要指標を除いて
直接的なステーブルコイン流入に加え、暗号資産を基盤とした米国現物ETFにも顕著な資金流入が記録されています。
先週、現物BTC ETFは7月18日以来初めて週次純流入額が23.4億ドルとなりました。同期間にETHベースの投資商品も6億3,770万ドルの週次純流入を記録しています。
強い買いの勢いにより、CoinMarketCapのデータによると、暗号資産市場全体の時価総額は9月13日に局所的な高値となる4.1兆ドルに達しました。
Bitcoinのドミナンスは過去2ヶ月間で一貫して低下し、記事執筆時点で局所的な最低値となる56％に達しています。この動きは、投資家が主要デジタル通貨よりもアルトコインに注目していることを示しています。
これは投資家の自信とグローバルな勢いを示しています。
しかし、時価総額の小さい高ボラティリティのアルトコインに過度に注目が集まることは、清算やラグプル（詐欺的な資金引き抜き）、またはCoinglassが指摘するように、市場のピークを示唆する可能性もあります。
Coinglassの強気相場ピーク指標（全30シグナル）のうち、アルトコインシーズン、通称「altseason」インデックスが重要な75を突破しました。
この指標が75に達したり急上昇した場合、通常はピーク時の熱狂を示します。過去には、これは大きな調整前のアルトコインラリーの局所的な天井を示してきました。
簡単に言えば、Coinglassのaltseasonインデックスは、市場が過熱している、または短期的なピークを示唆している可能性があります。
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