米証券取引委員会（SEC）には、現在少なくとも92本の仮想通貨関連上場投資商品（ETP）が承認待ちとなっている。
ブルームバーグ・インテリジェンスのETFアナリスト、ジェームス・セイファート氏の 最新データ によれば、ソラナ（SOL）が8件、XRPが7件と、両銘柄が最も人気の高い申請対象となっている。
ブルームバーグのシニアETFアナリストであるエリック・バルチュナス氏は4月21日の投稿で、SECに保留中の仮想通貨関連ETFは72件あったと述べており、この4か月間でさらに20件が追加されたことになる。
このうち3本はビットコイン（BTC）とイーサリアム（ETH）への投資エクスポージャーを提供するもので、残りは他のアルトコインを対象にしている。
申請リストには21シェアーズやグレースケールも含まれており、両社はイーサリアム・ステーキングETFの承認を目指している。SECは今月初め、一部のリキッドステーキング活動は規制対象外であると 明確にした 。
一方、グレースケールは5本の信託をETFに転換する計画を進めており、その中には3本の公開取引ファンドと2本の私募ファンドが含まれている。転換対象となるのはライトコイン、ソラナ、ドージコイン、XRP、アバランチへのエクスポージャーを提供するファンドだ。
「これほど多くの仮想通貨ETFの申請を見てほしい。私が『ETFの洪水が間もなく解禁される』と表現したのはこのことだ」とノバディウス・ウェルス・マネジメントのネイト・ジェラシ氏は述べた。
ビットフィネックスのアナリストも月曜日に「より多くの仮想通貨ETFが承認されない限り、アルトコイン市場に本格的な上昇は訪れない」と 指摘している 。
ブラックロックがETF市場を席巻
世界的な資産運用会社のブラックロックは現在、仮想通貨ETF分野を支配している。
ファーサイド・インベスターズ によれば、同社のビットコインETF「iシェアーズ・ビットコイン・トラストETF（IBIT）」は運用開始以来582億8000万ドルの純流入を記録し、イーサリアムファンド「iシェアーズ・イーサリアム・トラストETF（ETHA）」も131億2000万ドルの純流入を 集めている 。
IBITは現在、ビットコインの総供給量の3%以上を保有している。
注目すべきは、IBITファンドの年間手数料収入が、ブラックロックの旗艦S&P500ファンド「iシェアーズ・コアS&P500 ETF（IVV）」を上回っている点だ。IBITの信託報酬率は0.25%であるのに対し、IVVは0.03%と大幅に低い。
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