SharpLinkの3億6,000万ドル相当のETH大量購入、今後の展開に憶測広がる

Ethereumへの注力を強めているSharpLinkは、8月26日の声明によると、積極的なETHの蓄積を継続している。

同社は、8月24日までの1週間で、at-the-market発行プログラムを通じて調達した3億6,090万ドルを用い、平均取得価格4,462ドルで56,533ETHを取得したと述べている。

これらの購入により、SharpLinkのETH保有総数は797,704ETHとなり、時価総額は約37億ドルに達した。SharpLinkは、Thomas LeeのBitMineに次ぐ、Ethereumの法人保有量第2位となっている。

6月にトレジャリー・イニシアティブを開始して以来、SharpLinkはステーキング報酬として1,799ETHを獲得し、今後の取得のために約2億ドルの現金を保有している。

SharpLinkの共同CEOであるJoseph Chalomは、これらの購入について、Ethereumに特化したビジョンを実行するSharpLinkの規律の証であると述べ、同社が株主価値の向上とネットワーク全体の成長支援に引き続きコミットしていることを強調した。

このニュースを受けて、SharpLinkの株価はGoogle Financeのデータによると、記事執筆時点で3.31%上昇し、約20ドルとなった。

誘因プラン

SharpLinkは、米国証券取引委員会（SEC）に対し、誘因報酬プランに関連する追加の300万株の登録を申請した。

このプログラムは、8月19日に取締役会によって初めて承認され、新規または再雇用された従業員に対し、報酬パッケージの一部として株式を付与することを可能にする。

申請書によると、誘因プランは新たな役割を開始する個人、またはサービスの中断が確認された後に復帰する従業員のみに適用される。

対象となる報酬には、制限付き株式、株式ユニット、またはオプションが含まれる場合があるが、いずれも採用時に付与され、SharpLinkに加わる決定において重要な要素となる必要がある。

雇用オファーを株式インセンティブに結びつけることで、SharpLinkは優秀な人材の獲得競争力を高め、現金ベースの支出を削減することを目指している。この動きはまた、従業員報酬と長期的な株主価値の連動という戦略を強化するものでもある。

なお、このプランの運営は、報酬委員会またはその他の独立した取締役が担うこととなっている。

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